ニキビには赤ニキビ、白ニキビ、黒ニキビの種類があり、原因も多種多様です。当院ではニキビは「青春のシンボル」と楽観視せず「ひとつの病気」「体のバランスの乱れ、ゆがみの表現」としてとらえ、根本治療を目指しています。
便通、月経状態、冷え、むくみ、舌の状態等を診たうえで、その方に適合した漢方薬を選びます。女性は血虚タイプ(貧血気味)、血淤タイプ(血のめぐりが悪い)が多く、男性は食積タイプ(過剰な食物摂取)が多いようです。外用薬も、その方の肌質にあわせゲルタイプ、クリームタイプ、液体タイプがあります。
(塩野義製薬ホームページより)
上記のように比較的若い年齢の方に起こるので、さまざまなストレスになってきます。
赤ニキビの治療で重要なことは、まずは早急に炎症を鎮めることです。炎症が起きている状態が長引くと、毛包を超え、真皮の広範囲のコラーゲン線維の委縮や癒着を生じ、上述の通りニキビ痕が残ってしまいます。
ニキビの膿をだすことも必要。抗生剤などの炎症を抑える治療だけより、膿などを取り除いた方が早くニキビが治ります。
ブラックコメドともよばれます。
コメドの状態で、初期症状です。この時点で治せば悪化しません。
膿をもつほどの悪化です。
抗生剤は、アクネ菌を殺菌したり、増殖を抑えます。
ニキビ治療においては、毛包への好中球の遊走(集まること)を抑制する効果のある抗生剤が適しています。
抗生剤は、ニキビに限らず感染症の治療に使われますが、ニキビは比較的長期間の服用が必要となるため、一般的には「マクロライド系抗生物質」と呼ばれる副作用が比較的少なく、好中球の遊走を抑える抗生物質が処方されます。(ルリッド、クラリス、ミノマイシンなど)
しかし全身に効かせるため、長期内服はとくに女性は避けたほうが望ましく、その際は漢方薬にきりかえます。
保険で安価にできます。
毛穴の中に詰まっている皮脂や古い角質、膿などを、面皰圧出器という専用の器具を使って押し出す治療です。
上述の抗生物質の内服薬、外用薬のみの治療より、ニキビの中身を圧出によって取り出す方が早くニキビが治ります。
しこりができて固くなっている場合は、ニキビに直接抗生物質やステロイドを注入する注射治療が行われます。薬剤はケナコルト(ステロイド剤)で、ニキビだけではなく、繊維化し、しこりになったニキビなどの治療にも使われます。
2週間に一度、数回繰り返し施術を受けていただくことをお勧めしています。
グリコール酸で余分な角質や毛穴の詰まりを除去または取り除きやすくします。
赤ニキビになる前の白ニキビや黒ニキビを取り除くことができ、ニキビの予防効果や赤ニキビへの悪化防止効果があります。
ニキビの赤みや、色素沈着に有効です。
赤いにきびを鎮静化させます。
ニキビに効果のあるビタミンCを多量に深部まで浸透させることで、炎症を伴ったニキビ、赤みに効果的です。
一般的には、荊芥連翹湯、十味敗毒湯、半夏瀉心湯などが用いられることが多いようですね。漢方にはリスクがほとんどありませんので、そのほかの治療法と併用できる点も強みといえるでしょう。
ニキビは病気です。
「青春のシンボル」「そのうち消える」などと言いますが、尋常性ざ瘡という立派な病気です。これができること自体なんらかの体調のアンバランス(胃腸の具合、またはホルモンバランスの乱れなど)を表しています。また放置するとたとえいずれ消えたとしても、醜い瘢痕を残したりしてしまいます。きちっと早期に診断、治療されることをお勧めします。