赤ら顔・酒さ・酒さ様皮膚炎・敏感肌

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酒さ・敏感肌に対する当院の取り組み
~研究と臨床から生まれた治療法~

当院院長は、酒さ・酒さ様皮膚炎、赤ら顔、敏感肌の治療に特化して長年研究・診療を行っています。

酒さという病態は単に「皮膚だけの病気」ではなく、

  • 血管の反応性
  • 自律神経・免疫バランス
  • 腸内環境
  • 心身のストレス

など、西洋医学だけでは説明しきれない複雑な要素が関わります。
そのため当院では、西洋医学と東洋医学を統合したアプローチを行っています。

研究と臨床から生まれた治療法

外用治療:
美容液のように日常的に使えるオリジナルクリームの開発
レーザー治療:
Vビームレーザーに加え、ポテンツァによる血管縮小治療を導入
内側からの治療:
抗酸化を抑えるための栄養・サプリメント指導、腸内細菌レベルからの体質改善
漢方治療:
酒さ・赤ら顔に対する独自の漢方治療で博士号を取得。体質・全身状態を重視した診療を実践
敏感肌の救済:
過度なスキンケアやエステにより「ビニール肌」になってしまった方への肌再生プログラム

これらはすべて、エビデンスを高めるための研究・実験を並行しながら常に進化させています。

院長のバックグラウンド

西洋医学:
米国アンチエイジング学会(A4M)認定医として、最新の国際的知見を臨床に取り入れています
東洋医学:
上海中医学院で研鑽を積み、国際中医師免許を取得。漢方医学の体系を基盤に、西洋医学と融合した治療を実践しています
研究実績:
酒さ・酒さ様皮膚炎に対する漢方薬治療に関する研究で博士号を取得

最後に

酒さや敏感肌の治療は、虫刺されや湿疹のように数日で治るものではありません。
しかし、当院では多くの方が時間をかけて改善し「治療を卒業」して笑顔を取り戻されています。

治療は一歩ずつですが、必ず前に進みます。
私たちと一緒に、肌の回復を目指していきましょう。

酒さの治療を希望される患者さまへのお願い

患者さまへ、より良い治療法をご提案するために、初診の際にこれまでの治療経過が分かる資料をご持参ください。

赤ら顔・酒さ・酒さ様皮膚炎・脂漏性湿疹・尋常性ざ瘡(にきび)

酒さ・脂漏性湿疹・尋常性ざ瘡(にきび)は、それぞれ全く異なる疾患です。
しかし実際の臨床では、この三つが重なり合って存在する方や、時期によって症状が入れ替わる方が少なくありません。

  • 「赤みと脂っぽさが強い時期は脂漏性湿疹に近い」
  • 「ある時期はにきびが優勢」
  • 「また別の時期には赤ら顔が続き、酒さに近い」

このように症状が移行したり共存するため、診断が非常に難しいのです。
実際に「他院で診断がバラバラだった」「アトピーの薬もにきびの薬も全部外用された」というケースも多く、治療が混乱してしまっている方をよく見かけます。

大切なのは、今の病態を整理し、経験のある医師と一緒に「どこを優先して治すか」を決めることです。
当院では診断と治療方針を患者さんと共有しながら、一歩ずつ治療を進めていきます。

脂漏性湿疹について

脂漏性湿疹は、内分泌の影響を背景に、生後6ヶ月までの新生児や、思春期以降に活動が活発になることで起こります。
主に顔に「かさつき」「赤み」「べたつき」などが出やすく、慢性的に繰り返すこともあります。

治療には、

  • 規則正しい生活
  • 十分な睡眠
  • 精神的ストレスの軽減
  • 糖分を控え、ビタミンB2・B6、食物繊維を多く含むバランスのよい食事

といった生活改善も大切です。

敏感肌、酒さ様皮膚炎について

敏感肌とは、本来は問題のないはずの刺激に対して、肌が過敏に反応してしまう状態を指します。
背景には皮膚の菲薄化(薄くなること)があり、酒さ様皮膚炎や美容施術の影響で起こるケースが少なくありません。

敏感肌を引き起こす原因

酒さ様皮膚炎:
長期にわたるステロイド外用で皮膚が菲薄化し、敏感肌になります。
にきび外用薬・ピーリング・エステ施術・美容施術:
これらでも皮膚が薄くなり、いわゆる「ビニール肌」と呼ばれる、皮膚がペカペカと光り透けて見える状態を招きます。
この状態では、下層の毛細血管が拡張し、赤ら顔を伴いやすくなります。

ビタミンA製品について

ビタミンAを含む化粧品は「自宅でできるケミカルピーリング」としてアンチエイジングに有名ですが、肌質によっては長期使用ができない方もいます。
「お友達がやっているから」と同じことをしても、自分の皮膚がもともと薄ければ、逆にトラブルを起こす場合があります。

敏感肌に現れる症状

  • 肌の熱感
  • 乾燥とべたつきが入り混じる不安定な感覚
  • 水や髪の毛が当たるだけでもヒリつく
  • 今まで問題なかった基礎化粧品ですらしみる

当院の治療方針

敏感肌は単なる「外側の問題」ではなく、皮膚の構造や全身の状態と密接に関わっています。
そのため当院では、

  • 外からの刺激を断捨離する(スキンケアや施術の見直し)
  • 皮膚の菲薄化を改善する漢方治療
  • 皮膚の再生を助ける施術

を組み合わせ、肌を本来の安定した状態へ導くことを目指します。

Vビームレーザー

Vビーム

Vビームレーザーは、赤みに反応する波長(黄色光)を用いて、拡張した毛細血管を選択的に治療するレーザーです。
血管の赤い色素(ヘモグロビン)に吸収されることで、余分に拡張した血管を縮小させ、赤ら顔や酒さの改善に効果を発揮します。

適応となる症状

  • 酒さによる持続的な赤み
  • 毛細血管拡張(小鼻や頬に見える赤い血管)
  • 赤ら顔全般
  • 炎症後の赤み

治療の特徴

  • 皮膚表面を傷つけずに血管だけに作用するため、肌への負担が少ない
  • 冷却装置を備えており、施術中の痛みや熱感を最小限に抑えられる
  • 照射後は赤みや軽い腫れが出る場合がありますが、数日で落ち着きます
  • 治療効果を安定させるには複数回の照射が必要になることが多いです

当院での位置づけ

当院では、酒さや赤ら顔の患者さまに対してVビームを基本治療のひとつと位置づけています。
さらに症状に応じて、

  • ポテンツァなどの他のレーザー機器
  • 内服・外用治療
  • 漢方薬や生活指導

を組み合わせることで、総合的に赤みを鎮める治療を行っています。

酒さ(しゅさ)について

酒さしゅさとは

酒さしゅさは、原因不明の体質的な病気であり、気温の変化や熱がこもること(例:日光に長くあたる)、あるいは精神的なストレスにより誘発される顔(特に頬)の一過性のびまん性紅斑が初発症状です。
やがてこの一過性紅斑は持続性となり、腫脹や毛細血管の拡張を伴います。触れると熱感を感じることも多く、さらに持続性紅斑の中にニキビに似たぶつぶつ(丘疹、膿疱)が多数出てくる場合もあります。

酒さは一般の方にはなじみの薄い病名ですが、実際には子供から高齢者まで幅広く存在しており、しかも多くは湿疹やアトピー性皮膚炎、にきびと合併しているため「気づかれていない病気」といえます。

顔のほてり・乾燥と酒さ

顔の「ほてり」や「乾燥」を訴える方の大部分は、実は酒さが関係しています。
特に「顔だけが乾燥する」場合は、皮脂分泌が盛んな顔では「保湿不足」ではなく、酒さの紅斑による熱感 → 水分蒸発 → 乾燥という流れが原因であることが多いのです。

このため、保湿剤を塗ってもかえって熱がこもり、乾燥を悪化させてしまうことがあります。実際に「保湿しても余計につっぱる・乾燥する」という経験をお持ちの方は少なくありません。

酒さの治療

従来はテトラサイクリン系抗生物質やメトロニダゾール内服が主流でしたが、これらは「ぶつぶつ」には効いても「びまん性の赤み」には効果が乏しいとされてきました。

私は1995年に、漢方薬「十味敗毒湯」が酒さのびまん性紅斑に著効を示すことを初めて報告しました。以来、少なくとも1,000例以上の症例に処方し、90%以上で1週間以内に紅斑の改善を確認しています。
さらに現在では、十味敗毒湯だけでなく、その人の体質に応じた多様な漢方処方を組み合わせています。
加えて、外用剤としては「ロイヤルローズクリーム」に加え、

  • ロゼックスゲル
  • アゼライン酸クリーム
  • イソトレチノイン内服(重症例に限る)

なども選択肢となります。

当院における施術治療

酒さの治療は外用・内服だけでは限界があります。そこで当院では、レーザー・光治療・注入療法も取り入れています。

Vビームレーザー:
赤みに特化して血管を縮小させる基本治療
ポテンツァ:
真皮に刺激を与えて炎症を鎮める最新レーザー
IPL(光治療):
赤みと色素沈着の両方を調整
水光注射:
薬剤をダイレクトに真皮に届け、皮膚の再生を促す

これらを症状や皮膚の状態に応じて組み合わせ、最適化します。

酒さ様皮膚炎について

長期のステロイド外用により、酒さが修飾・増悪して生じるのが「酒さ様皮膚炎」です。
単純な副作用ではなく、酒さの素因がある人がステロイドで悪化した状態と考える方が合理的です。
また、免疫抑制剤(例:プロトピック軟膏)でも同様の増悪が報告されており、酒さの存在を見逃さないことが極めて重要です。

当院のスタンス

酒さは「外からの刺激」「体質・内臓の状態」の両方が関与するため、西洋医学と東洋医学の両面から治療する必要があります。

当院では、

西洋医学:
米国アンチエイジング学会認定医として最新の薬物療法・施術を導入
東洋医学:
上海中医学院での研鑽・国際中医師資格をもとに、体質に応じた漢方治療を実践
生活指導:
スキンケアの断捨離・食生活・心身のバランスへのアドバイス

を総合的に行い、「酒さ・赤ら顔・敏感肌」で悩む方をサポートしています。

ロイヤルローズクリーム

『酒さ』『赤ら顔』『刺激性皮膚炎』『超敏感肌』などのお悩みで、本院に通院されている方
漢方治療を続けながら、肌につける化粧品類の断捨離…
肌断食をがんばってきたけれど、でもやっぱり「何かお肌につけたい!」「保湿したい!」と願ってきた方々

長年このようなお悩みと向き合い、研究を続けてきた院長が患者さんの皮膚症状に効果があり、そして安心して使用していただけるクリームを作成しました。
抗酸化作用・抗炎症作用・赤み改善を重点的に考慮し、血流を良くし、刺激症状を起こさず、保湿もして…と、よくばりな効果のあるドクターズコスメです☆
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10g入り 2,300円(税込)

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