私はステロイド軟膏そのものを否定するつもりはありません。ごくたまの皮膚の炎症症状などでは、大変よく効きますし、しかもその時の程度に応じた強さのステロイド軟膏を使えば短期間で症状が治まりますし、再発の可能性もほぼありません。再発している場合でも年に一度軽度に出る、しかも年々出る症状の程度、頻度が軽減しているというような場合も、ステロイド軟膏使用をされても問題はないと思っています。
しかし、アトピー性皮膚炎などの慢性病の場合、ステロイド軟膏は局所皮膚の炎症をただ一時的に抑えるだけで、根本治療にはなっていませんし、局所療法を理解したうえで上手に使うのならばまだよいと思うのですが、強いものを長期にわたり使用することにより、副作用をきたしたり、耐性といってその濃度では効かなくなりより強いものを使用せざるをえなくなるということが起こってきます。これでは、ステロイド軟膏を上手に使用しているとはいえませんよね。
アトピー性皮膚炎に限らず、どの肉体症状もなんらかの全身のアンバランスが局所に症状を呈しています。ですから、局所のみ炎症を抑えたりしていても、根本解決にならず、その後より悪化するというのもうなずけます。根本治療を目指すならば、体と心のアンバランスを是正しつつ、自己治癒力をできるだけ引き出す方法を選ばれるのが一番自然でベストであるということになります。
脱ステロイド軟膏というのは、なにも魔法の薬でもなんでもなく、ずっと昔、皮膚科で治療に使われていた軟膏たちです。昔はステロイド軟膏は存在しませんでした。ですから当時はあとで書きますようなステロイドではない軟膏を医者が工夫して作り、患者さまに自ら塗布していました。当時のクリニックは、そんな軟膏の匂いにあふれていました。ステロイド軟膏がでてきてからというもの、そのあまりの切れ味に、古い軟膏はすっかりすたれてしまいましたが、切れ味がもろ刃の剣であることに人々が気付きだしてから相当の年月がたっています。
脱ステロイド療法といってもこれまた、何か魔法のような方法があるわけではないのです。ただ個人にあった自己治癒力をひきだすさまざまな方法からピックアップした方法を個別にアドバイスさせていただき、実施していただくということになります。
温泉における湯治療法というのがあり、私もこれを自己治癒力をひきだすさまざまな方法のひとつに加えているのですが、昔の本格的な湯治療法といえば最低一ヶ月ぐらい温泉に滞在し、温泉にはいるのはほんの短時間、食事もオーガニックなものを自分で調理して食べるという質素さ。この生活の繰り返しに皮ふ病も癒えて・・というのはわかるのですが、昨今の温泉と申しますと、みなさん多忙な中一泊二日で温泉地に赴き、一日に何時間も温泉に何度かはいり、かつ豪勢な食事をとり・・・結果残念ながら皮膚症状は悪化・・して戻られる方が多数です。温泉の効能書きには「皮膚病一般」って書いてあったのに・・っておっしゃるんですがね。そんなふうに現代人のハンデイーな生活にはステロイドは合致してきてしまったのかもしれませんが、人間の体はスマートフォンみたいにはいかないものです。
私と一緒にみなさんの自己治癒力をひきだし、あげる方法を探していってみませんか。
白色ワセリンと漢方薬の配合剤です。ジオウ、オウゴン、シャクヤク、オウバク、センキュウ、オウレン、トウキ、サンシシなどの生薬が入っており、内服の温清飲という漢方薬をベースにして作っております。ちょっとえぐみのある匂いがします。
効能 : 乾燥肌、ゴワゴワ肌、かゆみ、炎症に、黒ずんだような皮膚によい。
消炎・鎮痒作用を持つ脱脂大豆の乾留タールを使用することにより、ヒト表皮角化細胞に働きかけ表皮バリア機能分子といわれるフィラグリン、ロリクリン、オクルーデインの発現を誘導させ、皮膚バリア機能分子を改善させます。このことにより皮膚炎を改善させることができます。モクタール、イクタモールといったタール剤も古来ありましたが、発がん性の問題などで入手困難ですので、安心安全なタール剤を当院で作っております。
デキサメタゾン・脱脂大豆乾溜タール配合で、少しステロイドははいっていますが、保険適応で使いやすいです。かゆみがひどい場合は一時的にこれを使うのも手ですね。これも、ほかの軟膏と混ぜることにより効能をあげることができます。これは保険適応になります。
これはアレルギー性疾患外用剤である、かゆみ止めジフェンヒドラミンと鎮痛、鎮痒剤であるアミノ安息香酸エチル軟膏の合剤です。外傷、熱傷、日焼け、痒み、掻いてしまって痛いくらいの方などに適合いたします。
漢方でよくつかわれる軟膏で、トウキ、シコン、ごま油、みつろう、豚脂より製した軟膏剤。ひび、あかぎれ、しもやけ、皮膚炎、湿疹によい。皮膚が紫色になるのと、においがちょっと気になりますが。
アトピー性皮膚炎などによく使う軟膏です。
オウバク、ウコン配合で、やけど、きず、湿疹にききます。
シソの葉と保湿成分でできた保湿剤
アクリノール、スルファジアジン軟膏配合で、外傷、やけど、とびひ、湿疹、ただれに効きます。
プロペトにハーブのカレンデュラを配合したもので、けが、きず、湿疹によく購入されています。
オイルが肌に合う方のためにオリーブとピーナッツ油配合
ピーナッツアレルギーの方のためのオイル基材のもの
かゆみ止め(ホルモン剤不使用)、炎症抑制作用が強く、アトピーにもよく効く。
脱ステロイド治療の基本は実は「何も肌に塗らないこと」です。ですから上記脱ステロイド軟膏であっても「いっぱい塗ってください」「ずっと塗ってください」ということではありません。また効果の出る塗り方というのもありますから、是非とも当院でそれを聞いて帰ってください。
初回は必ず当院でスタッフが軟膏を塗布しますので、塗り方、使い方を学んでくださいね。保険適応の薬以外はおおむね当院の自家製軟膏となります。
かゆみ、皮膚の炎症を鎮めることが第一目的の方は、ノイロトロピン、ヒスタグロビン注射から始めるとよいです。長年続いたアトピー性皮膚炎などで皮膚が黒く、硬くなっておられるような方は、上記注射にあわせて高濃度ビタミンC点滴、プラセンタ注射、グルタチオン療法もあわせると最も効果的です。
まれに注射に対するアレルギーのある方がおられます。
Beeswoh軟膏 | 20g 1,257円 |
---|---|
紫雲膏 | 20g 1,980円 |
超酸性水 | 小 110円 大 165円 ノンアルコールの消毒水 |
ベルクミン軟膏 | 20g 1,430円 |
オイル | 50g 440円 |
太乙膏 | 20g 1,430円 |
蘇潤エース | 50g 1,760円 |
ブラウン軟膏 | 10g 550円 20g 1,100円 |
タール剤軟膏 | 1号 10g 715円 1号 20g 1,430円 2号 10g 715円 2号 20g 1,430円 3号 10g 715円 3号 20g 1,430円 (グリテールが効果なので) |
カレンデュラ軟膏 | 10g 550円 20g 1,100円 |
RM軟膏 | 20g 1,650円 |
うるおいクリーム | 10g 495円 20g 990円 カオの保湿クリーム |
うるおいローション | 20ml 550円 250ml 5,500円 カオの保湿クリーム |
かゆみ止め軟膏A | 10g 550円 20g 1,100円 |
ノイロトロピン、ヒスタグロビン、グルタチオンの注射 | 保険適応が、ある一定のところまではありますので、出来る限りはそういたしますが、保険は全部をカバーしてくれませんので、それ以降は一回2,750円となります。 |
ビタミンMix注射 | 1回 4,400円 |
プラセンタ注射(混合ビタミン入り) | 1回 5,500円 |