多汗症

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人間のからだは、暑さや運動によって体温が上がりすぎることを防ぐため、必要に応じて汗をかき、かいた汗の蒸発とともに熱を発散するようにできています。
また、精神的な緊張やストレスも発汗の原因となります。多汗症の症状があらわれやすいのは、手のひらや足の裏、ワキの下、額など、汗腺が密集している部位です。
多汗症に悩む人は、思春期から中年世代までの社会的活動が盛んな年代に多いといわれています。男女の比率はほぼ同等です。
明らかな原因が存在しない「原発性多汗症」と、何らかの病気や使用している薬が原因となる「続発性多汗症」に分けられます。続発性多汗症は、原因となる病気を先に治療する必要があります。

多汗症

多汗症の治療法

01わきが手術

神経を切断する手術などがあり、種類によっては健康保険が使えます。
わきがの手術をすることにより一部の汗は抑えられます。

02塗り薬(外用薬)

塩化アルミニウムなどを有効成分とする薬をワキの下に塗ります。毎日塗布を続けることで、徐々に効果があらわれます。持続期間が短く(数日~数週)反復して使用します。・・これは医療機関でもらうことができます。

  • 市販の制汗剤を頻繁に塗布する。
  • D-barやD-tubeを塗布する(当院で販売しておりますが、市販のものより効果持続度が高いです)
    D-bar   15g 1,650円
    D-tube   40g 1,980円
  • パースピレックスを塗布する(当院で販売しております)
  • エクロックゲル(脇の多汗用です。保険採用された汗止めです。前日に塗るという特徴があります)

03注射薬(ボツリヌス療法)

ボツリヌス菌がつくる天然のたんぱく質を有効成分とする薬をワキの下に注射します。
注射にかかる時間は5~10分程度です。(診断や検査の時間を除く)
1回注射すると効果が4~9ヶ月持続するので、年に1~2回程度の治療で汗を抑えることができます。
重度の原発性腋窩多汗症であれば、健康保険が使えるようになりました。

04飲み薬(内服薬)

抗コリン薬や漢方薬が多汗症の治療薬として承認されています。
塗り薬や注射薬と異なり、広い範囲に効果を及ぼすことが特徴です。
診療ガイドラインでは、塗り薬・イオントフォレーシス・注射薬が効かない場合や、これらの治療を実施できない場合に試みてよい治療と位置づけられています。

05その他

神経ブロック、レーザー療法、精神(心理)療法などがあります。
イオントフォレーシス(電気イオンの作用を使った機械で、治しにくい手汗、足汗の治療をしています)

Perspirex(パースピレックス)

Perspirex(パースピレックス)

Perspirexは制汗剤であり、市販のデオドラント剤やほとんどの制汗剤とは作用が異なります。
主要成分である塩化アルミニウムが汗腺内の水と反応し、水酸化塩化アルミニウムを産生します。
これが皮膚上層の細胞のケラチンと一緒になって汗腺内に栓を形成します。

Perspirex(パースピレックス)のメリット

優れた快適性
Perspirexは、他の塩化アルミニウムベースの制汗剤で一般的に認められる刺激を最小限に抑えるために改善された処方を使用しています。
Perspirexは皮膚のかぶれのリスクを軽減する乳酸アルミニウムを含有しています。
乳酸成分が不快感をもたらす酸を無害な乳酸に変換する「緩衝剤」として作用します。
Perspirexの処方は特許取得済であり、他の制汗剤にはないPerspirex独自の「緩衝」システムにより刺激を抑えることができる唯一の市販制汗剤です。
使いやすさ
Perspirexは夜に使用し、就寝中に作用します。速乾性で、落ちにくくなっています。
Perspirexの用法
他の制汗剤やデオドラント製品の用法とは異なり、Perspirexはその高い効果から1回の使用で3~5日間効果が持続します。
日中の塗り直しの必要がなく、生活スタイルに支障をきたすこともありません。
無香料で色移りしない処方
Perspirex 一般的なデオドラント剤
1回の使用で3~5日間発汗および臭いを抑制 ×
週に2~3回の使用 ×
1本で3ヵ月以上使用できる ×
無香料 ×
衣類に色移りしない ×
日常生活を送りながら制汗できる ×

Perspirex(パースピレックス)の作用

水を含まないエタノール製剤です。このため、形成された角栓を汗腺内の「より深部」まで運び、維持することができます。市販されている他の制汗剤のほとんどは水を含有しており、そのために塩化アルミニウムと水の反応が誘発されて塩酸が生成され、効果が低減します。
主成分である塩化アルミニウムは汗腺内の水と反応し、腺内深部に角栓を形成します。この栓が汗腺を密閉し、汗の産生を一時的に中断させます。しかし、角栓は永続的な栓ではありません。
皮膚表面の古くなった細胞の剥離に伴って、角栓は排出され、汗腺は再活性化します。この過程は2~7日周期で生じるため、Perspirexの使用頻度は週に2~3回のみとなります。

Perspirex(パースピレックス)の使用方法

  • 夜間は汗腺の活動が低下するため、夜の就寝前にPerspirexを塗布します。望まれる効果が得られるまで(通常最初の1週間以内)Perspirexを毎晩使用します。敏感肌の場合は、1日おきに2週間塗布します。
  • 完全に乾燥した損傷のない皮膚に使用し、使用後はPerspirex が完全に乾いてから衣類を着用します。必要な場合は、Perspirexを使用する前に扇風機またはヘアードライアーで皮膚を乾かします。
  • 翌朝、石鹸と水で洗い流します。塗り直しはしないでください。
  • 2週目以降は週2~3回、または必要な頻度でPerspirexを使用し、汗と臭いのコントロールを維持します。

料金(税込)

わき用:5,500円
手足用:6,050円

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