直接真菌顕微鏡検査を行い、水虫がいるかどうかを判定し、いる場合は、抗真菌薬の内服、外用剤を処方します。
水虫は自覚症状がなくなっても、まだしつこく皮膚にいつづけます。医師からのOKがでるまで治療を続けられると完治が目指せます。家庭内感染の予防についてアドバイスをいたします。
爪水虫は、実は非常にありふれた病気で、日本人の10人に1人が爪水虫といわれています。爪水虫の方は、足の皮膚の水虫を気付かず放置されてからなっている場合がほとんどですが、痛みもかゆみもないので気付かないでおられる方が多いですね。爪水虫で肝要なのは、きちんと診断をすることです。見ただけでは判断がつかず、必ず顕微鏡検査で診断が必要です。爪が白く、分厚くなっただけでは、ほかの病気の可能性もあります。(尋常性乾癬、手の湿疹、掌蹠膿疱症、円形脱毛症、爪のほかの病気など)
爪水虫の場合は、①1日1回1錠内服を6ヶ月続けるテルビナフィン、②1日1回1錠内服を12ヶ月続けるネイリン、③1週間飲んで3週間休むを3サイクル続けるイトラコナゾール のいずれかを選択して飲んでいただくことがほとんどです。
現在は、3ヶ月内服して、あと9ヶ月効いてくれるネイリンの内服が主流です。爪水虫の治療は根気がいりますが、爪の変化を主治医と確認しながら治していきましょう。途中採血して肝臓腎臓機能を調べます。
外用薬は以前と違い、爪に塗るだけで直接爪白癬をやっつけてくれる、二種類の外用薬が発売されました。マニキュアを塗るように付属のハケやフェルトのような先端で爪に塗ります。内服が無理な方など、外用薬でいくことが多いです。