巻き爪・陥入爪

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巻き爪・陥入爪

足指の変形、合わない靴、不適切な爪の切り方、歩き方の癖などで爪に不自然な力が加わることにより発症するといわれています。原因が分からないこともあります。爪が皮膚に食い込んで、爪周囲に炎症を引き起こすものです。痛みや腫れが起こり、菌が入って膿んでしまうことがあります。

治療法としては、痛みがあまりない場合は、爪の切り方のご指導、矯正指導をします。痛みがある場合、テーピング指導、コットンパック法のご指導、場合によりワイヤー法、クリップ法(保険適応外)で巻き爪を矯正します。

ここに感染が起こっている場合は、抗生物質の内服、痛みどめ、抗生物質入り軟膏の塗布をし、コットンパック法のご指導をします。何度も再発する場合はフェノール法や、手術をすることにより、食いこんで爪がはえることを根こそぎ治療します。

クリップ法とは?

クリップ法は、特殊な形状記憶合金のワイヤーや樹脂製のクリップを爪に装着し、爪を少しずつ平らに矯正していく方法です。

  • 爪を切ったり、皮膚を切開したりしない
  • 痛みが少ない
  • 装着後すぐに歩行や運動が可能

といった特徴があります。

治療の流れ

  1. 爪の両端に小さなフックをかけ、クリップを装着します。
  2. クリップの反発力で、食い込んでいた爪が徐々に持ち上がり、平らな形へ誘導されます。
  3. 数週間~数ヶ月に一度クリップを交換し、数ヶ月かけて矯正します。

メリット

  • 日常生活に支障が少ない
  • 装着後すぐに歩行可能
  • 外科的な手術に比べ負担が小さい
  • 美容的にも自然な仕上がり

注意点

  • 爪の厚みや変形が強い場合は装着できないことがあります。
  • 定期的な交換が必要です。
  • 根治というより「再発を防ぎながら症状を軽減する」治療です。
  • 爪の正しい切り方・靴選び・生活習慣改善も合わせて行う必要があります。

このような方におすすめ

  • 爪が皮膚に食い込んで痛む
  • 歩くときに巻き爪が気になる
  • 外科的な手術は避けたい
  • 日常生活を続けながら治療したい

ワイヤー法とは?

ワイヤー法は、爪の両端に細い特殊ワイヤーを引っかけ、その反発力を利用して爪を徐々に持ち上げ、平らな形に矯正する治療法です。

  • 手術は不要
  • 爪を削ったり切り取ったりしない
  • 装着時の痛みがほとんどない

といった特徴があります。

治療の流れ

  1. 爪の両端に小さな穴をあけ、専用のワイヤーを通します。
  2. ワイヤーが自然に広がろうとする力で、巻き込んでいた爪を持ち上げます。
  3. 爪が伸びてくるとワイヤーを交換しながら、数ヶ月かけて矯正していきます。

メリット

  • 痛みが少なく、装着直後から歩行可能
  • 矯正力が強く、効果が出やすい
  • 再発予防にもつながる
  • 外科手術に比べて体への負担が軽い

注意点

  • 爪が極端に薄い、割れやすい場合は使用できないことがあります。
  • 爪が短すぎるとワイヤーを装着できません(最低限の長さが必要)。
  • 数ヶ月ごとの交換や調整が必要です。
  • 完全に再発を防ぐためには、靴や歩き方の改善、爪の正しいケアも大切です。

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