ニキビには赤ニキビ、白ニキビ、黒ニキビの種類があり、原因も多種多様です。当院ではニキビは「青春のシンボル」と楽観視せず「ひとつの病気」「体のバランスの乱れ、ゆがみの表現」としてとらえ、根本治療を目指しています。
便通、月経状態、冷え、むくみ、舌の状態等を診たうえで、その方に適合した漢方薬を選びます。女性は血虚タイプ(貧血気味)、血淤タイプ(血のめぐりが悪い)が多く、男性は食積タイプ(過剰な食物摂取)が多いようです。外用薬も、その方の肌質にあわせゲルタイプ、クリームタイプ、液体タイプがあります。
その他の治療として以下があります。
また当院では女性への抗生物質の投与は最低限にしております。
ニキビ跡(クレーター、赤み)に関しても、ケミカルピーリング、CO2フラクショナルレーザーを用い、はっきり効果のでやすい治療を行っています。当院では開院以来、老若男女、ニキビに悩む方が多く来られ、ニキビ治療に力をいれて参りました。完治にもっていける治療法が確立できたと自負しておりますが、「ニキビはできなくなったけれど、ニキビ痕を治してほしい」というご要望が多数ありました。なので、このたびニキビ痕の治療に取り組むことになりました。ニキビ痕は黒ずみ、赤み、硬くなってしまった状態、クレーターなどに分類されますが、それぞれの状態により治療法が異なります。
黒ずみになったニキビ炎症後色素沈着といわれる状態で、炎症を伴うニキビが治った後に「しみ」のようになった状態です。黒ずみを早くよくしたい方は、イオン導入、高濃度ビタミンCローション、ハイドロキノン外用剤、フォトフェイシャル、LED治療が適します。
赤みのあるニキビ痕はまだ炎症を起こしている状態です。抗生物質の内服、外用などにより炎症を抑え、フォトフェイシャル、めんぽう圧出術、イオン導入、フォトフェイシャル、LED、を併用することにより早期回復します。炎症が長く続きすぎると黒色化、瘢痕化しますので、早期に積極的治療をされることをお勧めいたします。
硬くなった状態のニキビ跡にまれになられる方がおられます。ケロイドといわれる状態で、ステロイドの局所注射、リザベンの内服などを行います。
クレーター上のへこみには炭酸ガスレーザーを用いています。市販のニキビ用の化粧品を多用される方がおられますが、皮膚が乾燥しすぎるために起こるニキビもあります。ニキビ肌の方がお使いになれる化粧品の説明、ご紹介もしています。