水イボ

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水イボ

水イボは医学的には伝染性軟属腫といって、ウイルスでうつる病気です。丸く白いポツっとしたところにウイルスがいて、かくと広がります。子供同士でうつしあいますが特にプールでうつるというわけではありません。この病気には免疫(ウイルスを体の中にいれない力のこと)が大きく関与していて、大人がほとんど水イボにならないのはもうすでに「ミズイボに対する免疫力」をもっているからなのです。子供もこの免疫さえつけば一晩寝ている間に水イボが消えいていたり、もう他人からうつらなくなるのですが、そうなるのはだいたい7~8歳までかかると思われます。

いったん水イボになると免疫力がつくまで体中に増え続け、免疫力がついたとたん消滅するわけです。また、水イボは特にかゆい、かきむしるとトビヒになる可能性があるだけで医学的には必ず取る必要はないのですが、プール、幼稚園など子供を集めた組織では一定の取り決めをすることが多く、「水イボを取らないとプールにはいれない」などと言われるようです。水イボをとっていきたいと思われるなら当院では4つの方法があります。

  • ピンセットのようなものでつまみとる
    すぐとれて、当日お風呂も入れますが、子供が小さい場合痛がります。
  • ペンレステープという痛み止めシール貼ってきていただき、ピンセットでつまみ取る
    この方法は、来院される1時間前に水いぼの個所にテープを貼ってきていただきます。
    痛みが少なくなり、お子様の処置に対しての恐怖も軽減できます。
  • 液体窒素というドライアイスの液体のような冷たいものをつける方法
    痛みは少ないのですが、すぐにはとれず何回か通院の必要があります。つけたところがしばらく色素沈着します。免疫のそろそろつきそうな子供には有効ですが、幼少ですと、あまり効果がでません。
  • 水いぼクリーム
    痛みを伴わない“塗るだけの水いぼ治療”を開始いたしました。

銀イオン配合の保湿クリームです

銀は抗生剤の1/10以下の濃度で、細菌や真菌、一部のウイルスにも効果があり、副作用もほとんど問題ない非常に理想的な抗菌作用のある物質です。

使用方法

  • 1日2回、朝と入浴後に使用します。
    水いぼの部分だけではなくその周りにも塗布します。
  • 銀を塗布後、最短で2週間 長くても2か月以内に、水いぼの部分だけが赤くなってきます。(それ以外の部分は何も変化がありません)
    赤くなってきたら、それから1か月前後で徐々に消えていきます。
  • 赤くなるまでの期間(反応が出てくるまでの期間)については、水いぼウイルスに対するその人の免疫力が大きく関与しますので個人差があります。
    一般的には治療開始後、2か月程度で治っていくと報告されています。

注意点

銀は紫外線に弱く、直射日光が当たると効果がなくなってしまいます。
クリームの保管は冷暗所(遮光)・体に塗布するのも日光に当たる部位は夜間のみにしてください。
顔にはご使用いただけません。

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