アメリカで広く使用されていた過酸化ベンゾイルがやっと日本でも使用認可されました。皮膚に塗ると酸素を放出するので、殺菌性があります。かつ、皮膚を乾燥、ピーリングさせる効果があります。過酸化ベンゾイルの濃度は濃いほど強いですが、乾燥も激しくなりますので、2.5%くらいが適当とされています。
1日1回洗顔後に少量使用(できたらにきび患部のみ)から開始、徐々に量を増やすようにしてください。刺激感が強すぎる方は、塗布後15分ほどしてから外用薬を洗い流されても結構です。洗顔後10~15分おいてから塗布されたほうがよろしいです。
目の周りはさけてください。最後に保湿される方は、外用薬が乾いてからにしてください。
日中外出される方は必ず日焼け止めをご使用ください。
最初の3週間ほどは、ある程度の赤み、かゆみ、ピリピリがあります。
(これは通常のことですが、あまりに激しければ中止ください)
根気よく使うことが肝要です。
脱色効果がありますので、衣服に外用剤を落とさないようご注意ください。
下記に、効果のあらわれた方の一例をあげてみました。
(出典:Acne.org)
週 | 軽度~中程度 | 重度 |
---|---|---|
1 | 穏やかな改善。BPOに慣れる段階の赤み、荒れ、痒みなどが見られる | 大抵の場合僅かな改善、時には初期的な悪化も見られる。BPOによる赤み、荒れ、痒みなど。 |
2 | 更なる改善と時には再発も。新たなニキビは以前より早めに解消。赤みや荒れがやや改善。古いニキビ痕は依然赤く残る。 | 炎症の改善と再発の繰り返し。赤み、荒れ、痒みは依然続く。ほかの治療法に目移りし始める。 |
3 | 明らかな改善。炎症ニキビが皆無、またはその方向に向かっている。赤いニキビ痕は依然残る。 | 改善が続き、再発も最小限に。肌の赤みは見られるが痒みは消える。赤いニキビ痕は顕著。 |
4 | 肌の見た目は非常に良好。新しいニキビは出ないが、赤いニキビ痕は残る。 | 多くの場合、肌の状態が明らかに改善。そうでない人は焦りを感じるが踏ん張りが大事。BPOによる肌の赤みは消えるが、赤いニキビ痕は依然残る。 |
5~ | 肌は炎症ニキビの無い状態が続き、ポツポツ出る新しいニキビも即急に解消。赤いニキビ痕は徐々に薄れてくる。 | 多くの場合、炎症ニキビはもう無いが、断続的な再発と奮闘する人も。赤いニキビ痕は徐々に薄れつつある。現治療法から逸れたい衝動を抑え、規則通りに継続。 |
8~ | 治療継続により肌はニキビの無い状態が続く。美しくクリアな肌になるまで、赤いニキビ痕も薄れ続ける。 | 大抵3ヶ月目までには頻発ニキビに完全に歯止めがかかる。あまり重篤でない場合、ニキビゼロを維持するためには治療を継続するだけ。赤いニキビ痕は引き続き薄れ消えてゆく。単発的なニキビは想定内。 |